緊急事態宣言解除後の開講につきまして

これから書きますことは、事態が順調に進み、緊急事態宣言が無事に解除された場合という、仮定に基づく方針です。今後状況が大きく変化した場合、当然に方針も変えていきますが、現時点5/11での方針ということで読み進めてくださいますよう、お願いいたします。

当講座BALLET for MENは、目白の杜というレンタルスタジオを主に開講を続けておりましたが、現在目白の杜も休館となっており、当講座も合わせて休講となっている次第です。

仮に緊急事態宣言が解除されまして、いざ講座を再開するとなった時、すぐさまレッスンにいらっしゃれるのかどうかが疑問であります。

ここに関しては、”人による”ということになってしまうと考えています。ご年齢や、健康状態によってリスクも違いますし、同じ状況でも人によって感情や判断は異なって当然であると考えます。

私としては、どういう判断をした方にもレッスンを提供したいと考えております。よってスタジオを利用してのオフライン開講(従来のレッスン方式)とインターネットを利用したオンライン開講を当面の間、併存させていこう思っています。

オンラインにはオンラインの良さがあることもわかってきております。まず遠方にお住まいの方でもレッスンができる点、加えてじっくり基礎レッスンに取り組める点ですね。

オフラインはやはり広いスタジオで大きく踊れることや、他のダンサーと空間をともにして踊り、楽しみあうということが、原点であり良さであります。

どちらが優れているか、正統であるかという議論はあまり有用ではないと思っておりまして、うまく二者の間をとって文化芸術、自己研鑽の楽しみを享受できれば良いと考えております。

オフラインでもオンラインでも共通することですが、身体系の練習には動作を正確に認識することが肝要です。自分ではこうしているつもりでも、実際はそうなっていないということは容易に起こります。

オフラインですと直接対面していますから、すぐにチェックできますし、ある程度強さをもって是正を提案することができます。

“やってみる→チェックをもらう→やってみる”のプロセスがバレエのレッスンでは必要不可欠だと考えています。

インターネットがない頃は、映像での講座は一方通行になってしまいますが、昨今では容易に双方向のビデオ通話が可能です。この文明の利器を利用しないのは勿体ないと思います。やっているつもりで良くない癖や思い込みが身体に定着してしまうのは上達の妨げになりますし、なによりも、悪いやり方で怪我をしてしまうのではないかと心配しております。

リアルタイムでチェックと修正の提案が出せるので、是非活用していただきたいと思います。


文化芸術というものは衣食住ではありません。文化芸術がなかったとしても即座に生命が脅かされるということはありません。ただ、それらがなかった人生というのを想像すると、ひどく味気ないものに感じられます。歌う、踊る、描く、奏でる。太古より人類が育んできた娯楽であり祈りです。

これまでも多くの災害や疫病、戦争などにより、文化芸術は危機に立たされました。それでも今日まで文化が存続して継承されていることに、感謝の念が絶えません。

こんな状況だからこそ、文化芸術に親しんでいただき、文化的な営みが後世に残せるよう努力したいと思います。

高橋一輝

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